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mtroom
物語みたいなものを書いてみます。
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GroovingGlobalizationSwingingSwimmer
部屋一面に飾られたキャンドルには、小さな火が灯されている。ゆらゆら揺れる光に合わせて、色とりどりのキャンドルも揺れているように見える。小さな光を眺めていると、いろいろなことを思い出す。癒される、というのとはたぶん違う。ぐるぐる回っていたものが、中心にすとんと収まるような感じ。最近お気に入りの言葉で言えば、ニュートラル。私自身がニュートラルになる。キャンドルに囲まれて、私は私に戻っていく気がする。


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# by 4n8f | 2009-02-28 14:43
GapOfDistortedLights
光の円が私に貼りつく。張りついては剥がれて、また違う円が私にまとわりつく。もう数え切れない。いくつも、いくつも、たくさんの、大きさの異なる円が、重なって、ずれて、点滅して、動いて、揺れて、消える。赤い円、青い円、緑っぽい円、白い円。ぐるぐる回って、部屋一面を駆け巡っている。何も聞こえない部屋の中で、光の円だけが忙しなく動く。妙に明るくなったり、妙に暗くなったり。壁に沿って歩いてみる。壁を背にして、向こう側の壁を見てみる。円が歪んで、円じゃなくなる。溶けるような感じで形を変えて、壁の中に吸い込まれるように消える。円が大きくなって、その中心からまた小さい円が生まれて、大きくなっていく。水面に広がる波紋をイメージする。今度はその波紋が逆に小さくなっていく。いくつもの円が小さくなって、中心に吸い込まれて見えなくなる。壁に映る光、床に映る光、天井にも円はうようよ動いている。少しずつずれながら重なっているのが見える。光と光の隙間は、黒く見える。黒い光なんて存在しないらしいけど、そんな感じのものをそこに見た気がする。音のない世界で、私は音を感じる。記憶の中で鳴る音。音に合わせて光が動く、光に合わせて音がテンポを変える。私の影もゆらゆら揺れる。私が揺れているのか、影が揺れているのか、どんどん分からなくなっていく。光と光の隙間が、黒く光る。隙間に手を伸ばす。いくつもの記憶が重なる。自分の手が光る。いくつもの光が集まって、いくつもの隙間が生まれて、私は今ここにいるんだって思う。

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# by 4n8f | 2008-11-24 15:37
YouDon'tLoseAnything
辞めようかと思っているって言われたとき、最初は何のことを言っているのかよく分からず、そのうち意味が分かって慌てて、どうしてどうしてってまくし立てた。今思えば、部活を辞めるなんて、それほど人生の一大事でもないけれど、そのときのわたしたちにとってはとんでもなく重要なことだった。説得、説得、あきらめかけて、また説得。ここで辞めちゃったら、もうつながりはくなって、二度と話さなくなるんじゃないかっていう恐怖。と言うか、どう話しかけたらいいか分からなくて。わたしたちのつながりは一本だけじゃないのにね。それでも、そのころは、それしか見えていなかったんだと思う。ひとつなくしたら、それで終わる気がしていたのかもしれない。

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# by 4n8f | 2008-11-03 16:00
LightDropsComeDown
雨宿り。最初はぽつぽつって感じの雨が、急に強く降ってきて、なんだかドラマみたいな感じになってきた。あっという間にぐしゃぐしゃになったけど、それでも弱くなったらいいなと思って、近くの軒下に避難。こうやって雨がやむのを待つって最近ないかもなぁ。歩いて学校に通っていたころは、雨がひどくなってきたらこんな感じで空を眺めながら雨宿りしていた。田舎だからそんなに避ける場所はないんだけど、たまたま近くにちょうどいい軒下があるとみんなで駆け込んだ。私たちの目の前を、男の子たちはずぶ濡れのまま走っていったけれど。

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# by 4n8f | 2008-08-30 06:58
JustAroundTheCorner
やっとの思いで看板を発見した。あたりはすっかり暗くなっていて、それがちょうどいいと言えばちょうどいいかもしれない。看板の向こうにはマンションのエントランスのようなスペースがあって、下に向かう階段がある。蛍光灯じゃなくて電球が斜めに光を投げかけている。オレンジの光が雰囲気を出している。おそるおそる階段を降りる。今になって緊張してきた。見つけたはいいものの、何をしゃべっていいか分からないことに気づいた。ここまで来て、いまさら。足はどんどん進む。やめようかなって思ったけど、足は止まらない。ドアの前に立つ。金属っぽいプレートにお店の名前が彫られている。オレンジの光を反射して鈍く光っている。ノブに手をかけ、そっと引いてみる。


つづき
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# by 4n8f | 2008-08-17 19:21
DanceWithFourClocks
楽しいよ、とっっても。そう言ったときの友達の笑顔が素敵だった。半年も前のことらしいけど、どうやらバレエを始めたみたい。知らなかったー。金曜日に電話してもつながらなかったのは、そういうことだったのね。言ってくれればよかったのにな。でもまあ、なんだか相当のめりこんでいるみたいで、そんな状態のときにわざわざ報告することもないよね。念願かなった、とも言っているし。子供のころにできなかったことをやるんだ、って言っていたことがあるけど、このことだったのか。久しぶりに会って話す彼女の目は、びっくりするくらいキラキラしている。


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# by 4n8f | 2008-07-21 09:27
NightHidesUnderMidnight
ゼロが四つ並ぶとき、カチッという音が聴こえる、ような気がする。幻聴ってわけじゃない。中学生のときに買ってもらったデジタルの目覚まし時計が、カードみたいな数字がくるくる回っていくもので、その回る音が今でも記憶に残っている。ちょっと夜更かしして、夜の12時になるときに、ぼんやりした頭で聴いていたカチッという音。今でも思い浮かべる。その音を合図に、いろいろなものが夜にもぐりこんでいく。私は眠いとまだ寝たくないの間をふらふらと漂う。


つづき
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# by 4n8f | 2008-07-20 00:23

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