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物語みたいなものを書いてみます。
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舞台照明の役割を考えてみる
舞台中央、客席寄りに立ち、
スポットライトを浴びながら
役者が叫んでいる…

いわゆる「演劇」と聞いて、
一般的にイメージされるのは
こんな感じでしょうか。

今回のテーマは
「芝居の中で照明は
どのような役割を果たすのか」。

抽象的な話です。
そして持論です。思うままに。

照明は舞台を照らしているのか?
それとも役者を照らしているのか?

妙な言い方をするならば、
舞台にいる役者が発する言葉を
照らしているのかもしれません。

言葉に光をあてる。
言葉を引き立たせる。
言葉を観客に届けるサポート。
セリフ、ではなく、言葉。

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派手な光(カラフル・ライティング、
ストロボ、逆光、カラフル電飾、
レーザー、ムービング・ライト)は、
それだけで観客から注目されます。

けれどもそれは役者が発する言葉に
注意が向いていないことを示します。

言葉を際立たせたい時、
特定の言葉を強く印象づけたい時、
光は徹底的に脇役に回ります。

脇役であってチョイ役ではありません。
できれば名脇役であってほしい。

抑えすぎず、目立ちすぎず…
そういう微妙なポイントが
存在するのではないでしょうか。

終演後、観客の頭の中に
舞台の視覚的イメージが残り、
「あのシーンのあの言葉が印象的だな」
などと思ってもらえれば、
言葉を届けることに成功した、
と言えるでしょう。

最近はこんな感じで芝居を観ています。

2005.01.26
by 4n8f | 2005-01-26 16:42 | ライト・舞台

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