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物語みたいなものを書いてみます。
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NightHidesUnderMidnight
ゼロが四つ並ぶとき、カチッという音が聴こえる、ような気がする。幻聴ってわけじゃない。中学生のときに買ってもらったデジタルの目覚まし時計が、カードみたいな数字がくるくる回っていくもので、その回る音が今でも記憶に残っている。ちょっと夜更かしして、夜の12時になるときに、ぼんやりした頭で聴いていたカチッという音。今でも思い浮かべる。その音を合図に、いろいろなものが夜にもぐりこんでいく。私は眠いとまだ寝たくないの間をふらふらと漂う。
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ページをめくる。時として二枚一気にめくってしまう。戻ろうかと思いながらもどうせ読んでいないからいいやと思ってそのままにする。本当にただめくっているだけ。紙がこすれる音が繰り返される。無意味な時間。待つってことは本当に意味のあることなのだろうか。待っても何もなければ、その時間はいったい何のためにこの世界にあてがわれたのだろう。わざわざご足労いただきありがとうございました、そしてまことに申し訳ございません。そしてくたびれた様子で帰っていくその後姿に一礼。なんなら手を振ろうかな。時間も行けと言われたら行くしかないもんね。行くだけ無駄ですよなんて言ってみても、上からの指示だとか、もう決まったことだからとか言われて、納得いかない表情をしながら分かりましたって言うんだろう。帰り道ではだから言ったじゃないかなんて愚痴のひとつでもこぼしながら、まあ終わったからどうでもいいかとか、そんな感じですぐ忘れるに違いない。もしくはお酒でも飲めばいい。

ああ、どうでもいいことにすぐ考えがいっちゃう。気もそぞろなくせに、どうでもいいことにはきちんとシフトしていっているのは、いったいどういうことだ。どうせだったら何も考えられない、という状態で止まっていてくれればいいのにな。考えずにはいられないのか、この頭は。眠れない夜は最悪だ。羊を数えていても、なんで羊なんだろうと思い、きっとモンゴルあたりの言い伝えが伝わっているんじゃないかと考え、その伝達経路は元寇あたりなのかもしれないと推測してしまって、ますます眠れなくなってしまう。大抵は、あとに残らないもの。もしかしたら、世界が驚く発明品のアイデアなんかが生まれていたかもしれないのにね。残っているのは羊ぐらい、ってどういうことよ。

まだ来ない。ケータイは鳴らないし、光らない。このケータイも、自分の仕事をするために、ひたすら私に付き合ってくれている。一瞬たりとも気は抜けない。自分は自分の仕事をするだけですから、って職人さんみたいなスタイルを貫いている。まあ、さっきメール入ってたけど気づくの遅れてごめん、なんて言われたら壁に投げつけてやろうかって思うけど。きちんとしている人がいいのか、それとも駄目な感じがあった方がいいのか。バランスが大事って言っても、そんなに都合よくはいかないしね。化学の実験じゃないから、駄目な部分何ミリグラム配合、天然なところ何ミリグラム配合、なんてできないでしょ。やれやれ、からっぽな時間にはからっぽな思考がぴったりはまるのかもしれない。早く来てよ。
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by 4n8f | 2008-07-20 00:23

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