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物語みたいなものを書いてみます。
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NowWaitingForBreakfast
一枚のレコードを買ってみた。レコード・プレーヤーは持っていないから当然聴けない。まったく意味のない買い物なんだけど、なんでだろう、どうしても持っておきたいものに思えて、ついお金を出してしまった。衝動買い? でも服を衝動買いして後悔することはたまにあるけれど、そのときのような感覚はまったくない。いい買い物とか悪い買い物とか、そういうことじゃなくて。それに、別にフリスビーみたいに投げて遊ぶわけでもないし、眺めるだけでもバチは当たらないでしょ。



バッグに入らないそのレコードを抱えるようにして、目に留まった小さなカフェに入る。カウンターには5つの椅子があって、入り口の方に3つのテーブルと2つずつの椅子が置いてある。すぐいっぱいになっちゃいそうな狭いお店。壁には背の高い本棚みたいなものがあるなと思ったら、レコードがびっしり並べられていた。よく聴けば天井から吊るされたスピーカーから音楽が流れている。たぶんジャズ。ジャズっぽい。レコードもジャズなんだ、きっと。細かいことは分からないんだけれど、時間がゆっくり流れているような、ほっとする感じを受ける。まあ、寒いところからあったかいところに入ったってこともあると思うんだけど。

いつもの癖でカフェラテを頼もうとしたらカフェオレしかなかったので、それを頼んだ。どっちでもいいんだけど。国が違うだけの話でしょ? 本当は何か違うのかもしれないけど、まあそんなことはどうでもいいよね。カフェオレを待ちながらさっき買ったレコードのジャケットを眺めてみる。アニメっぽいイラストが描かれていて、最初はえっ?と思ったんだけど、どうやらこの時代は割りとフツーだったみたい。こういうのもアート? 難しいことは分かんないけどね。よくよく見てみると意外といい感じに思えてくるから不思議、って単に影響されやすいだけなのかな。歌詞カードはちょっとした冊子になっていて、そこには歌詞のほかに小説みたいなものが書かれている。

カフェオレはボウルで出てきた。熱いのでお気をつけください、って本当に熱い!片手じゃ持てないから両手で、しかも熱くない縁のところを持って恐る恐る口をつける感じでちょっとずつ飲んだ。レコードそっちのけでボウルと格闘だ。コーヒーってあまり熱く淹れちゃダメなんじゃないんだっけ、でもカフェオレだからいいのかな? 牛乳を温めているからこんなに熱いんだ、きっと。過ぎたるは及ばざるが如しってのは名言。熱すぎるよ!

それでも明けない夜はない、冷めないカフェオレはないよね。ちょうどいい温度になってきたカフェオレを飲んでいると、お客さんが入ってきて、私の隣りの隣に座った。すると、お酒を頼んだ。ここはジャズ・バーみたいなところなのかな。昼はカフェで夜になったらバーになるところみたいだけど、もうそんな時間? 単にこの人の気が早いだけなんだろうけど。時計を忘れたから時間を確認することもできない。ケータイを出すのも面倒だから、もうなんでもいいや。するとその人がレコードについて聴いてきた。なんだかこれについて知っているみたい。そういう世代なのかな。私は特に何かを知っているわけじゃないからなんとも言えないんだけど、なんだか結構詳しいようだ。どうしてこれを買ったのと聴かれたので、衝動買いですと答えた。
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by 4n8f | 2007-12-29 23:45

4N8が書いていま、す
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